今回は、信託会社(管理型信託業)が提供する信託の活用例をあげてみます。
1.有料老人ホームの入居一時金の保全
入居者が支払う「前払い金」を施設事業者の財産と分別管理し、万一施設事業者が倒産しても、未償却分を入居者に返還できます。逆に、施設事業者は信用リスクの回避ができます。
2.生前予約葬儀代金の保全
葬儀社が顧客から受領する生前予約葬儀代金を、葬儀の施行まで葬儀社の財産から分別管理し、倒産リスクを回避します。
逆に、葬儀社は未収金のリスク低減にもなります。
3.不動産取引における手付金、売買代金の保全
手付金支払い後の売主の倒産による返金不能のリスク回避や、売買交渉時に裏づけ資金の確保を開示し交渉を有利にできます。逆に買主の資金調達に不安がある場合、決済直前のキャンセルリスクの解消などにもつながります。
4.M&A瑕疵担保
多額の買収資金を金銭信託で安全に分別管理。
さまざまな資産の移転が伴う営業譲渡において、代金決済とのタイミングにズレが生じた場合に備えておくこと、会社分割による事業譲渡での取引保全としても活用できます。
共通するのが「リスクの回避」ということになるでしょうか。
益々活用事例が増えていくと思います。
相続手続サポートセンター広島とは別の組織体ですが、山田エスクロー信託広島中央支店を開設しておりますので、信託についてのご相談も同時に可能です。
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