日本における空き家問題は、近年ますます深刻化しています。
空き家を放置するとどうなるのでしょうか？
どんなデメリットがあり、問題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか？
台風・地震などによる空き家の倒壊
老朽化した空き家は、台風や地震などの自然災害によって倒壊するおそれがあります。
近隣の建物や通行人に危害を及ぼした場合、損害賠償責任を負うことにもなります。
近隣住民からの苦情や訴訟
空き家は、不法侵入やごみの不法投棄、放火など犯罪の温床となるおそれがあります。
これらによって、異臭や害虫の発生による環境や治安悪化にもつながり、周辺住民に迷惑をかけ不安を与えることにもなります。
税金や罰則による負担増
空き家は、所有しているだけで固定資産税などの税金がかかり続けます。
管理が行き届いていない空き家の場合、『特定空き家』と指定される可能性もあります。
この場合、所有者には適切な管理を行うよう自治体の指導や命令が行われ、税金面においては、固定資産税などの軽減措置が適用除外と
なりその結果、税金の負担が増えることも考えられます。
相続問題と高齢化による管理不足
空き家の管理が不十分な背景には、相続問題も大きく関わっています。
不動産を相続したものの、相続人同士での意見の違いや維持管理費用の負担が理由で、家屋が放置されるケースが少なくありません。
また、相続人が遠方に居住していることや、高齢のため管理が難しいという問題もあります。
空き家の問題解決につながる手段
・空き家の早期売却 （最もおすすめの方法です）
・補助金制度を利用しリフォームする
・空き家を貸し出す
・建物を解体して更地にし、土地の活用を検討する
（解体費用などがかかり、固定資産税が高くはなりますが、建物がない分管理がしやすくなります。
自治体によっては補助金制度もあり、将来の売却等も含め多方面で検討しましょう）
空き家問題の解消には、適切な管理や早期売却を検討することが大切です。
相続が発生しても長年放置せず、専門家に相談することで解決することは多くあります。
空き家バンクへの登録を通じて購入希望者を募ることや、補助金制度を活用することも有効な手段です。
所有者一人ひとりが問題意識をもち、自ら積極的な行動を取ることが求められます。
当センターでは、遺言など生前対策や相続のことについてご相談に対応しておりますので、
ご不明なことや気になることがあればお気軽にご相談ください。
（ご相談は無料です）